投稿日:2010年3月10日

カテゴリ: コラム, 連絡
担当:admin

金山店1周年をお知らせし忘れたweb店長のブログ

こんばんは!
カード・ブランチweb店の店長、ルコです。
Twitterにアカウント作りました。ruco_voiceで検索してみて下さい。

カード・ブランチ金山店も3月6日でなんとか1周年です。
皆様のおかげで、ここまでやってこられました。
(まだ1年?って思えるほど長い1年でした)
日頃のご愛顧ありがとうございます。

「ユーザーのためのカードショップであること」と、
「カードショップ経営を成立させること」は相反するところが多く、
顧客サービス向上をいかにショップの利益に反映させることができるか
を考え続けた1年でもありました。
選んでもらえるカードショップを目指しているわけですが、
選ばないお客様によって出る売上の方が大きく、サービスとは何かを考えさせられます。

様々なメーカーと関わる機会も多く、メーカーの意図を知ることができました。
しかしメーカーの意図は、「カードショップに来るユーザー」には向けられず、
「市場」に向けられているため、カードショップの努力は、
売上に貢献しない限り、「無意味」という結論を叩きつけられます。

大概のカードショップのオーナー様は、それを「カードゲームが好きだから」と
甘んじて受け入れているようですが、カードショップを「カードゲーム一般化」を目標に
作ったのだから、顧客サービス=利益増のビジョンを構築しなければなりません。
また大手ホビーショップの動向を見ても、昨今の中古市場の盛り上がりの通り、
テンプレによる増殖、低コストで最高のパフォーマンスによって、売上を伸ばしています。
「無駄なことはしない」これがカードショップの利益を上げるために出た結論です。

ですが、一般化、こと既存ユーザーを存分にフォローしようと考えたとき、
「無駄なこと」ほど必要なものはないのです。
まだ未成熟な土壌を耕すのは大変なことです。しかしカードゲームの土壌はまだできていません。
開拓者は鍬で荒れ地を掘り起こします。
開拓は「土地」なのか「金」なのか。
「土地」を選んだのがカード・ブランチです。

商売のイロハもないスタッフが情熱だけで鍬を振るカード・ブランチのスタイルは、
多くのカジュアルなユーザーに受け入れられ、ここまで来ました。

「カードゲームは人が多いほど面白い」

これは絶対です。
「カードショップに来たお客様」は既に鍬の対象外です。
「カードショップに来ないお客様」が鍬の対象です。
何かの機会に1度でもカードショップという未だ一般ではないマニアックな場所に来てくれたのだとしたら、
カード・ブランチは、徹底的にフォローし、印象を変え、環境を提供します。
これからも「カードゲーム人口を増やすカード・ブランチ」でありたいと思います。

今年も景気が回復するかどうかは怪しく、カードショップといえど油断はできません。
今のサービスのクオリティを維持向上させていくためには、失速は許されません。
カードゲームが大好きな皆様を徹底的にサポートするために、成長し続ける必要があるのです。

常連のお客様はカード・ブランチの挑戦や進化は見ていてご理解頂けると思います。
「無駄なこと」をいかにユーザー、店舗に有益なものにしていくのかを考え続けながら、
今年も「無駄なこと」に挑戦したいと思います。

カードゲームが大好きな人に選ばれる専門店であるために、カード・ブランチは頑張ります。
本山・金山とも未だ完成されたショップとは言えません。そこに進化の可能性がまだたくさんあります。
ぜひ今後ともご利用頂けると嬉しいです。
皆さんの大好きによって支えられているのが「カード・ブランチ」です。

ちなみに金山店は「平日」に1周年御礼としてシングルがお安くなっております。(詳しくはToCaGeの店舗ページで)
女性敏腕店長がいる全国でも稀なお店、カード・ブランチ金山店にぜひお越しください!

投稿日:2010年1月25日

カテゴリ: コラム
担当:web店長

カードゲームの良し悪しって

こんにちは!
カード・ブランチweb店、店長のルコです。

トレーディングカードゲームもたくさん発売されていますが、
よく自分のプレイしているカードゲームを棚に上げて、「○○のカードゲームなんかくだらない」など批判するような意見を目にしたりします。
まぁ実際「糞ゲー」っていうのは一種の「良ゲー」の中の1ジャンルだったりするので、場合によっては賛辞だったりするんですが、トレーディングカードゲームの良し悪しは、ゲームシステムでもメーカーサポートでもないんです。

カードゲームを批判する人たちには、知ってもらいたいです。
本当にダメなカードゲームとは何か。

結論から先に言ってしまえば、「誰にも遊んでもらえないゲーム」はダメなゲームです。

つまり総プレイ人口比率の高い遊戯王などの良く目にするカードゲームは、素晴らしいカードゲームと言って問題ありません。もちろん諸所に問題を提起する方もいますが、たぶん主観の問題だと思います。それは良し悪しではなく好き嫌い。だから「○○のゲームは嫌い」と言うのは別に構わないです。
「売れている」けど「遊ばれていない」カードゲームは、ダメなカードゲームです。
メーカー的には「売れている」が正義ですから良い商品なんでしょうけども。
残念ながらトレーディングカードゲームとしてはダメなゲームです。

トレーディングカードゲームは、コミュニケーションツールであり対人ゲームです。
遊び相手がいないゲームは、つまらないし良いゲームとは言えないでしょう?

この私の考え方でいくと不思議なことが起こります。
ゲームシステムがイマイチでも、メーカーがダメでも、多くの遊ぶコミュニティが成長すると良いゲームと判断できるのです。

つまりカードゲームの良し悪しを決めるのは、プレイするあなた方次第。
他のカードゲームを貶す人は、他のカードゲームで楽しく遊ぶ友人を持っていないだけの話です。どんなゲームでも楽しく遊べる仲間がいる人は、カードゲームを悪く言うことはありません。(ネタとして糞ゲーだの運ゲーだの言うのは別に関係ないです。それはあくまで会話のネタなのです。カードゲームを貶しているわけではないのだから)

カードゲームの専門店は「良いゲーム」を生み出すことができます。
それはさきほど説明したとおり。
遊ぶ人たちを生み出すことができれば良いゲームになるのです。
トレーディングカードゲームを専門的に扱うのであれば知っていてほしいことです。
専門店は商品の付加価値を上げる店です。商品にマイナス要素をくっつけては商売的にも問題ありますよね(笑)
もちろん努力した結果「遊ばれない」ものもたくさんありますが、カードゲームの最高の環境は人が作り上げるもの、これが基本です。だから自分たちがオススメしたいもの、を常に持つ必要があります。そして頑張って良いゲームに仕立て上げる。お店が盛り上げてくれるだけで、長く遊べるものになるんです。
商品力が弱くても、メーカーの頭が悪くても(笑)

カードゲームの最大のマイナスファクターもやはり「人」です。
「○○は面白いし好きなんだけど、やってる人たちのマナーが悪いから嫌だ」
という話はどこでも聞けます。

非常に残念な話です。
私のいる東海エリアでは「デュエルマスターズ」がまさにそう言われています。
デュエルマスターズが好きな私にとっても非常に残念なマイナスファクターです。
できればどこからか解決できる糸口を見つけたいものです。
エリアが変わればそれは「遊戯王」だったり「ヴァイスシュヴァルツ」だったりします。
人気があるからこそ、というのもあるのですが、
ある特定のエリアがそういったマナーの悪い集団に占拠されてしまっている状態(たぶん悪い集団も自身を悪い集団だとは思っていないでしょうけれども)で、そのエリアの一般の人たちはそれが良いゲームだとは思ってはくれません。
これの怖さは「遊ばれない」ゲームもやはりユーザーが生み出すということなんです。

トレーディングカードゲームのトレーディングカードゲームとしての価値はプレイしているユーザーが決定します。まだメーカーは、そういったところまで手をいれようとはしません。そこまで手が回らないのか、それほど重要視していないのか。重要視していないとすれば、カードゲームは販売してほしくないですね。これは私の個人的な意見です。

進んで人の集まる場所で遊ぶ方々、そこが一番カードゲームを楽しめる場所です。
その場所のカードゲームの繁栄はあなた方と共にあります。
カードゲームが良いコンテンツとしての真っ直ぐな進化をするために、
自分のプレイするゲームには自信を持ち、他ゲームと無理な比較や中傷などせず、
コミュニケーションの輪を広げることを目的にしていくことをオススメします。もし最強の座を目指すのであれば、
なおのこと人格者であってほしいですね。

メーカーもお店も人を見なければいけません。
人の財布ばっかりみていてはダメだと思うんですよ。
違いますか?

投稿日:2010年1月2日

カテゴリ: コラム
担当:web店長

カード・ブランチ2010

新年、明けましておめでとうございます。
本年も昨年と変わらぬご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。


カード・ブランチ全店スタッフ一同


カード・ブランチweb店、店長のルコです。

昨年は皆様のおかげで金山店を軌道に乗せることができました。本当にありがとうございました。まだまだクリアしなければならない課題が多い店ではありますが、スタッフ一同あくなきボウケンスピリッツ(?)で頑張らせて頂きますので今年もぜひ遊びに来て下さい!

年末は久しぶりにお会いできる方々と、短い時間でしたがお話できてよかったです。
カード・ブランチのことが好きだと言って下さるお客様が多くいることを本当にうれしく思います。店舗がカードゲームを十分にサポートすることと、店舗が良好な経営状態を保つこと、は両立が難しく、サポートに関して、所謂「費用対効果」として客観的に捉えると、短期的には悪く(サービスに見合った収益が見込めない)、超長期的に考えると良い(未来に渡る顧客の確保、ブランド力の増強)、という結論に至ります。それは必ずしもお金を使い続けなければ遊べない遊びではないからです。また、中途半端にカードゲームを取り扱うにわかショップも非常に増え、専門店としてのフォローが割に合わないと感じている同業者様もいるかと思います。商売とはそういうもので、みんながみんなカードゲームというコンテンツの現在や将来を考えて営業しているわけではありません。しかし、あまりにも現状は無常なもので、カードゲームコンテンツに関して真剣に考えているところほど、淘汰されそうなほどに多くの苦労をしています。(大手チェーン店・フランチャイズですら例外ではありません)

「ビジネスで成功する≠カードゲームコンテンツのために何かしたい」

当たり前の話です。情熱があっても商売が下手では、本当の意味でカードゲームコンテンツのための店舗なんて作れるはずがありません。絶妙なバランスでの店舗経営が必要になるんです。
また1枚の紙に価値がつくこと、またその多くが子供の遊びであることによる負の部分というのも非常に多く持っているコンテンツでもあります。そういった負の部分を払拭する役割もメーカーだけではなく店舗が担っています。子供にとって遊び場として相応しくないお店というのも残念ながらあります。
だからこそ、今後ユーザーの皆様には選んで頂きたいと思います。
自分が思いっきりカードゲームを楽しめる環境のある場所、また健全である場所、そこをぜひ守っていってほしいと思います。

健全かつ優良なお店が、なくなったり悪質な店舗になってしまえば、そのエリアの風紀やサービスはどんどん低下していくことでしょう。
カードゲームの種類はものすごく増えました。そしてそのほとんどが1年で終わるような一過性なものではなくなってきました。カードゲームも増えた代償として「選ばれる」ことになりました。店舗も今後のカードゲーム市場に「健全な遊び場・サービスの場・供給の場」として、お客様に選ばれるようにならなければなりません。

カード・ブランチでも「I LOVE CARD BRUNCH!」と思って頂けるお客様がより一層増えることを目指し、今後も頑張っていきたいと思っています。皆様にとって必要である場所、選ばれる場所であることを目指します。もちろんお店だってお客様を選びます。カードゲームをやってほしい、もっと楽しんでほしいお客様がいる中で、カードゲームの今後のために来ないでほしいお客様も当然存在するわけです。店舗は店舗の中を良好な環境に保つべく当然お客様を選びます。(他のお客様にとって迷惑なお客様の寄り付かない店舗作りというのは可能です)

私がカード・ブランチを作って考えた専門店の姿とは、
「お客様からもらったエネルギーでお客様を引っ張る店」
ということです。専門店として常にお客様に対しイニシアチブを持っていなければならない、しかしその原動力は足を運んでくれるお客様の力。

「カードゲームショップ」というものの歴史はトレーディングカードゲームの歴史よりも当然短く、こうだという形が広く認識されていません。トレーディングカードゲームが普遍の趣味としてより一般に定着するには、カードショップもその存在をもっとアピールする必要があると思っています。私は、これが「専門店のクオリティのスタンダード」を目指しているわけです。私の描くショップには親子や女性含め様々なお客様が訪れ、また笑顔で過ごしています。そういう場所を実際のカード・ブランチに求めています。そのために頑張っています。皆さんの声もどんどん店舗のスタッフに届けて下さい。私たちはその意見の一つ一つを決して無駄にすることなく昇華していきますので今年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

そして今年も皆様の笑顔にたくさん出会えますように。
できれば給料も上がりますように。

投稿日:2009年11月12日

カテゴリ: コラム
担当:web店長

これはただのゲームじゃない!

こんにちは!カード・ブランチweb店、店長のルコです。

インフルエンザは、人が集まってナンボのカードショップには、これでもかってくらいのメガトンパンチだけど私の住まうweb店には関係ないぜ!
・・・じゃなくて風邪・インフルエンザ予防は忘れずに。

先日、ブロッコリーさんのカードゲームイベントにお邪魔してきました。
やっぱりカードゲームのイベントはいいですね!皆さんすごく楽しそうです。

身も蓋もない話をしてしまえば、私は「カードゲーム」が好きではないんです。

「カードゲームという遊びで楽しむ人たちが好き」なんです。それは広義でも狭義でも「カードゲームというコンテンツそのものが好き」と結局1周してしまうんですけど。

どんなカードゲームにもハマらないからこそ私は永遠の初心者でいられるわけです。それこそ私は重要なことだと思っています。常に新しくカードゲームに触れる人たちと同じ視点を持ち続けることで、やり込むことによって見えなくなってしまうこと、を見失わないようにするんです。やり込むことによって見えること、はユーザーの皆さんが教えてくれます。
私は皆さんと協力し、この2つの視点を持って様々なメーカーに意見を上げてきました。カードゲームはメーカーが頑張るとユーザーは拡大しますが、大人しくなり、環境が不遇だとコアユーザーが立ち上がる、微妙なちぐはぐが生まれてしまったりします。
でも好きなカードゲームのために何かしたいというユーザーがいる、カードゲームコンテンツのために何かしたいという専門店がいる、そして頑張ってよりよいゲームを提供しようというメーカーがいる。
カードゲームという商品は、この3者が全て「提供する側」であり「享受する側」というコンシューマーゲームなどとは違った独特の性質を持ちます。メーカーが天狗になってもいけない、専門店が建設的でない文句ばかりを言ってもいけない、ユーザーは沈黙してはいけない、と私は思っています。どんな趣味よりも拡張性のある趣味なんです。
カードは増える、仲間は増える、コミュニケーションの輪は広がる、こんな拡張子が無数に存在する商品、それがトレーディングカードゲーム!

というわけで本日は私が求めるものを発信してみます。
【メーカー】
強力なイニシアチブを発揮し、顧客(ユーザー・店舗)をわくわくさせること。また顧客を不安にさせないよう定期的に情報発信をすること。沈黙は絶対にしてはいけない。末長く愛される商材を作るにはメーカー自身がユーザーに信頼されなければならない。そのためにはメーカーのイニシアチブを発現することが必要不可欠。

【専門店】
上辺だけで商材を判断するのは専門店のするべきことではない。専門店は「種を育てる」ことで顧客化を狙い営業を維持するべきである。専門店は商材を享受する側ではなく商材を提供する側であることを忘れてはいけいない。それが「カードゲームのインフラに協力する専門店」の姿である。ただシングルカードを売りたいだけなら「リサイクルショップ」と言える。

【ユーザー】
とことん楽しんでほしい。気に入ったならどんどんイベントを主催し、コミュニティの拡大を狙ってほしい。それが全ての原動力になる。それが表ユーザーである。身内で自宅でひっそりと楽しんでいる裏ユーザーは、自身の存在の貴重さに気づいて、たまにでいいので「見える場所」に顔を出してほしい。それこそ「たまに」でいいので。

投稿日:2009年11月4日

担当:web店長

Re:ポケモンブランチ(秋)【第1回/全3回】

第1回「ポケモンカードゲームのデッキを作ろう」

ポケモンカードゲームをはじめた皆様、
また既に楽しまれている皆様、こんにちは!カード・ブランチweb店、店長のルコです。

最近ちょっと気になっていることがあります。
ポケモンカードゲームが親子の「優越感」のツールにはなっていないでしょうか?子供は「強い=偉い」という構図を簡単に作り出してしまうほど感受性の強い性質を持っています。強いデッキを持っていれば自分は強いと勘違いし、他人と自分を比べ、横柄な態度を取ってしまうことがよくあります。これは大人の考えた「強いデッキ」を子供に勝たせることを目的に、ただ与えているだけだと顕著に起こる傾向にあります。ある一定の年齢に達したならば、アドバイスに徹し、大人の構築したデッキを渡すのではなく、自分で集め、自分で考え、自分で作る、という自然の中で学ぶステップが必要になるのではないでしょうか?それでもポケモンカードゲームは運によって理不尽に勝ったり負けたりするわけですから、そういった中で「勝ったときの振舞い方」「負けたときの受け止め方」を覚えていきます。勝っても奢らず、負けても落ち込みすぎない、ほどよいバランスの趣味としての立ち位置でもってポケモンカードゲームを楽しんでほしいと私は思っています。

さてそんな中、私は現在の最適な環境を「LEGEND限定構築」にあると考えています。
DPからの成熟したユーザーには新規のユーザーは混ざりづらい。ここからみんなが同じ1歩にてポケモンカードゲームを楽しみ、その楽しみを共有する仲間を増やすチャンス、それはLEGENDからの再スタートにあります。また、お子さんがデッキ作りにチャレンジするにもLEGENDのカードだけで作るというのは非常にわかりやすくオススメです。
LEGENDのカード群は、この中だけでバランス調整がされていて、複雑になったポケモンカードゲーム環境をリフレッシュしてくれる内容になっています。

前置きが長くなりましたが、第1回はLEGEND限定環境で楽しくデッキ作りを学ぼう、というわけです。

STEP1 まずは使いたいポケモンのチョイスから
「ピカチュウ」が使いたいと思ったなら、「ピカチュウ」を集めます。
(最初の動機は直感が一番です。カードに愛着を持てれば、自然とカードを大事にするようになりますし、まずは使いたいカードを使うのが一番なのです。)
「ピカチュウ」には進化前の「ピチュー」と進化後の「ライチュウ」もいるので、これらも使えます。「ライチュウ」はエネルギー2個で100ダメージのワザを持っているのでメインのポケモンとするには十分な強さです。(ワザの最大ダメージが60以上のワザを持っているポケモンをメインのポケモンにすることがオススメです)

ここでハーフデッキなら同じカードが2枚まで入れることができるので、


2:ピチュー追加
2:ピカチュウ追加
2:ライチュウ追加


の6枚が決定します。

さて、これでは少しポケモンが足りません。もう少しポケモンを増やしたいですね。
ハーフデッキではポケモンは10枚程度入れておきたいところです。ベンチにポケモンがいなくなったら負けてしなうわけですからポケモンはたくさん必要です。

STEP2 メインのポケモンと仲良しを探せ!
ポケモンが足りなければ、「ピカチュウ」の相棒を探さなければなりません。
「ピカチュウ」の相棒・・・?「ピカチュウ」に直接聞ければいいのですが、ここは想像力を働かせなければなりません。ここはゲーム的な思考も合わせて考えます。
【弱点克服のためのパートナー探し(防御的思考)】
「ピカチュウ」には苦手なポケモンがいます。それは弱点タイプの闘ポケモン。闘ポケモンからのダメージは、いわゆる効果はばつぐんの2倍ダメージ。これは痛い。
▼参考選択肢
・闘ポケモンに対する抵抗力を持った「ヨルノズク」を入れる。
・闘ポケモンの弱点をつける「水」「超」タイプから探す。


【長所を生かすためのパートナー探し(攻撃的思考)】
「ピカチュウ」の最大の強みは、「ライチュウ」に進化した後に使用できる2エネ100ダメージの「10まんボルト」。このワザをいかに早く使用できるか。また、いかに「10まんボルト」をたくさん使うか。また、「ピカチュウ」が雷タイプなので、同様に雷タイプのポケモンを選ぶことでデッキ内のエネルギーカードを1種類にしデッキを使いやすくする。(いろんな種類のエネルギーを使うデッキは使い方が難しくなります)
▼参考選択肢
・エネルギーサポートができ、同じ雷タイプの「デンリュウ」を入れる。

さて、ここまで考えた結果をデッキレシピに反映させてみます。
この時点でデッキの方向性が見えてくるので「デッキ名」を考えてみるのもいいかもしれません。
デッキに名前をつけることでデッキへの愛着もアップ!


バランス型ピカチュウ【防御的思考での構築】
デッキ名「雷夜RAI-Yo!」
2:ピチュー
2:ピカチュウ
2:ライチュウ
2:ホーホー追加
2:ヨルノズク追加


Advance苦手なタイプのポケモンの弱点が複数(水・超)あったので、周りに「ドンファン」が多ければ「水」を選ぶなど自分が一番嫌だなと思う闘タイプの対策をするのが一番です。まだ誰とも対戦していない状態ではうまく選ぶことができません。


攻撃型ピカチュウ【攻撃的思考での構築】
デッキ名「アクセル10万ボルト」
2:ピチュー
2:ピカチュー
2:ライチュー
2:メリープ追加
2:モココ追加
2:デンリュー追加



さてポケモンが決まればもうデッキはほとんどできたようなもの。一気に完成させます。

STEP3 エネルギーを充電!
エネルギーがないと戦えません。エネルギーを入れましょう。何枚?
わかりません。とりあえず10枚入れてみましょう。こういう時はとりあえず10枚を目安にいれるのが一番です。


バランス型ピカチュウ【防御的思考での構築】
デッキ名「雷夜RAI-Yo!」
2:ピチュー
2:ピカチュウ
2:ライチュウ
2:ホーホー
2:ヨルノズク
9:雷エネルギー追加
1:ダブル無色エネルギー追加


Advance「ヨルノズク」のことを考えて「ダブル無色エネルギー」を1枚だけ入れてみました。


攻撃型ピカチュウ【攻撃的思考での構築】
デッキ名「アクセル10万ボルト」
2:ピチュー
2:ピカチュー
2:ライチュー
2:メリープ
2:モココ
2:デンリュー
10:雷エネルギー追加



さあ最後はデッキの潤滑油トレーナーのカードです。

STEP4 最後はトレーナーで締める
トレーナーの性質は大きく分けて3つあります。
「たくさんカードを引くもの」「ポケモンを探すもの」「バトルをフォローするもの」
です。何を入れたらいいのか、は対戦を繰り返すうちに見えてくるのものですが、ここでは「たくさんカードを引くもの」「ポケモンを探すもの」を優先的に選択します。
なぜなら早くポケモンを進化させ、早くエネルギーをつけるには、カードがたくさんあることが必要だからです。
ピカチュウデッキの流れは、「ライチュウ」の10まんボルトを必殺技に戦うのですから、そこに早くたどり着くためのサポートが必要です。
そしてポケモンカードゲームは、どんなポケモンを選んでも、デッキに入れるトレーナーのカードはほとんど同じでOKなので自分で最適なトレーナーのカードを見つければ、ほかのデッキを作るときもぐっと楽になります。

完成!


バランス型ピカチュウ【防御的思考での構築】
デッキ名「雷夜RAI-Yo!」
2:ピチュー
2:ピカチュウ
2:ライチュウ
2:ホーホー
2:ヨルノズク
2:モノマネむすめ追加
2:マサキ追加
2:ポケギア3.0追加
2:ポケモン通信追加
2:エネルギーつけかえ追加
9:雷エネルギー
1:ダブル無色エネルギー


Advance「ヨルノズク」のことを考えて「モノマネむすめ」を選択。また「ホーホー」でゲームスタートを考えて、最終的に「ライチュウ」にエネルギーをパスできるよう「エネルギーつけかえ」を選択。


攻撃型ピカチュウ【攻撃的思考での構築】
デッキ名「アクセル10万ボルト」
2:ピチュー
2:ピカチュー
2:ライチュー
2:メリープ
2:モココ
2:デンリュー
2:オーキドはかせの新理論追加
2:マサキ追加
2:ポケギア3.0追加
2:ポケモン通信追加
10:雷エネルギー


Advanceこれでデッキが完成しましたが、このデッキに「ピチュー」は必要だったでしょうか?試しに「オドシシ」「キリンリキ」と入れ替えてみると、あれ?バトルの展開が随分かわったぞ!?
Advanceなかなか進化が思うようにできない?だったら「オーキドはかせの新理論」を「ウツギはかせの育て方」に変えてみよう。お、今度は簡単に「デンリュウ」が完成したぞ!?

STEP5 さあ遊ぼう!!
デッキができたら後はたくさん遊ぶだけ!遊べば遊ぶほど、自分のデッキの出来が確認できます。エネルギーが足りないなら増やしてみましょう。ポケモンの組み合わせはどうでしたか?トレーナーは上手にデッキを動かすお手伝いをしてくれていますか?ここからはデッキ改造です。みんなで対戦してお互いのデッキについて話し合ってみるのも面白いかもしれません。カードゲームはコミュニケーション。そして自分で作ったデッキは自分だけの宝物。最強のデッキは自分で組み上げてこそ。そのために強い人のデッキを研究することも非常に大事です。「自分のスタイルを貫き通すこと(意思の強さ)」と「他人の良いところを吸収すること(柔軟さ)」と「カードも友達も大事にすること(優しさ)」をポケモンカードゲームを通して身につけてほしいと私は思っています。

さあ作るぞ!LEGEN限定構築デッキ!
カード・ブランチでも「サタデーナイトLEGEND」がスタートします!
いっぱいデッキを作っていっぱいポケモンカードを楽しもう!!

投稿日:2009年10月26日

カテゴリ: コラム
担当:web店長

カードゲームのコミュニティは拡大しなければ先はなし!

こんにちは!
カード・ブランチweb店、店長のルコです。

私が日頃メーカーさんや他店舗の方とよくするお話をユーザーの皆様にもちょっとお話してみようかと思います。
※ユーザー向けではない話をユーザー向けに直していますので、わかりにくいかもしれません。予めご了承下さい。

■カードゲームの人気
カードゲームは(もちろんここで私が指すのはトレーディングカードゲーム)、コミニィケーションのゲームだというのは多くの方がご存知だと思います。理由は対人戦であるから、と当たり前の話なんですが。

カードゲームは様々な種類のものが発売されているのをご存知でしょうか。軽く20タイトル以上のカードゲームが国内で販売されています。

流石にそんなにタイトルが出ていると、人気のもの不人気のものの差が出てきます。この人気のバロメーターには2種類あって、1つは「全国的に販売数量が多いもの」、2つ目は「あなたの周りでユーザー人口が多いもの」です。前者はメーカーや販売店的な人気、後者は目に見える人気です。前者は細かく分類すると2通りに分岐するのですが、それは少しややこしい話になるので割愛します。

■カードゲームの優良性の判断
カードゲームは、メーカーのプロモーション、販売戦略、ゲーム性などを軸に考え良し悪しを判断することがあると思います。
しかし私が考える「優良」なゲームは、ユーザー人口が「正常なピラミッド型」のゲームが「優良」のゲームと判断します。もちろんそれはメーカーの行動の1つ1つが正常なピラミッドを構築しているので、メーカーの行動自体が評価できることに繋がります。
ちなみに正常なピラミッドとは底辺のカジュアルユーザーがもっとも人口割合が多く、上部にはコアユーザー、プロプレイヤーなどがきちんと存在するピラミッド型です。

■カードゲームの栄華と衰退
ユーザー人口の「正常なピラミッド型」は、ほっておくと、勝手に逆ピラミッド型に変形していきます。コアなユーザーが増え、新規ユーザーが減っていくことで「逆ピラミッド型」は完成します。現在で言えばリセやガンダムウォー、ディメンション・ゼロなどのカードゲームが典型的な「逆ピラミッド型」のカードゲームです。新規層が開拓されず、ファンやコレクターの力でのみ支えられるカードゲームです。
では逆ピラミッド型は「粗悪」なカードゲームなのでしょうか。
それは考え方によります。逆ピラミッドの一番広い上部に多くのユーザーが存在するということは、十分な規模のユーザー人口を維持していると言えます。ある一定数のユーザー人口が維持できれば、その人数の内によってそのカードゲームの環境は完結します。
それだけでカードゲームの販売というのは継続可能なんです。
逆の考え方をすれば、上部が崩れればそれまでのカードゲームということになります。
つまり「逆ピラミッド型」は衰退の前兆もしくはその危険性が常に混在する環境にあるということです。メーカーはこれを阻止し、「正常なピラミッド型を維持する」「正常なピラミッド型に戻す」「逆ピラミッド型を崩さない」などの策を取らなければなりません。でなければ衰退は必至です。(蛇足:だからカード・ブランチはピラミッドの底辺のカジュアルユーザーを拡大することを目的に作られました。)

■ユーザーは目に見える人気しか生み出せない。
ユーザーの中には正常なピラミッド型を作り出す努力をする方がいます。これは私たち販売店にとってもメーカーにとっても非常にありがたい存在であり、応援・支援したいと思うユーザーでもあります。しかし1ユーザーにできることは前述した「目に見える人気」を生み出すことが限界であり、全国的なムーブメントを1ユーザーが起こすことは非常に困難です。地域差というのが出るのは、そのエリアのオピニオンリーダーの特性に依存するからです。

■メーカーは「逆ピラミッド」の直し方を知らない。
さてユーザーに限界があるならやはりメーカーが頑張らなければならないのですが、販売店側からみてもメーカーの苦悩や挑戦はよくわかります。しかし国内のメーカーのほとんどは、他のメーカーの挑戦や失敗を見ていないので、同じ失敗を繰り返します。販売店側からみると言葉は悪いですが「アホか」と思うこともあるわけです。逆にこれは非常に良い策だ!と関心することも多々あるのですが、他のメーカーはそれを知らない。もちろん企業で有効なノウハウは内密にしておくのが必然ですが、失敗くらいは反面教師にしてほしいところです。販売店には見えていてメーカーに見えていないことは多いのです。でもせめて他社製品との比較研究くらしはしてほしいところなんですが。(そういう意味ではタカラトミーさんは本当に頑張っているな、と評価できることが多いです。)

■ポケモンカードゲームとマジック:ザ・ギャザリングの強引な直し方。
ピンと来た方もいると思います。この2つのタイトルは強制的に逆ピラミッドを破壊します。それは所謂「版落ち」です。昔のカードセットをまとめて使えなくすることで、新規と上級者のカード資産を一時的に平等にすることによって、再スタートを切る方法です。これは逆ピラミッドを打ち壊す有効な策ではありますが、そのリスクは、そのカードゲームが立ち上げた時期と同じノウハウを持ってユーザーを確保しなければならない、ということです。カードゲームをたくさん世に送り出しているブシロード社長木谷高明氏も、「立ち上げに失敗したカードゲームは成功しない」と言っている通り、カードゲームは立ち上げ時期に一定数のユーザーを確保できないと、いきなり極少の逆ピラミッド型が完成してしまい、いきなり窮地に立たされるのです。「版落ち」というのは、今までのユーザーを引退させるきっかけになるリスクとともに新規ユーザーを獲得するという強引な「ピラミッド返し」なのです。正直それができるタイトルはよほどの経験と自信(ポケモンなどとくに)がなければ使えないワザです。なぜなら中途半端なタイトルが再スタートを切るというのは、また失敗できない立ち上げ時のリスクと同等のリスクを負うからです。

■ヴァイスシュヴァルツは正常なピラミッド型を維持する半永久機関を持っている。
ヴァイスシュヴァルツというカードゲームが、新しい風を起こしています。これは私の考え方を裏付けるものになりました。ヴァイスシュヴァルツは「タイトル別」に販売され、その全てを「集める必要がない」を前提にリリースされています。自分の好きなタイトルだけ買っていれば遊べるカードゲームです。そしてしばらく興味のないタイトルが続けば離れればいいし、また再び食指の動くタイトルが出たら復帰すればいいのです。人気コンテンツが参戦するたびに新規層・復帰層が確保でき、それには版落ちも必要ない、必要な条件は人気コンテンツの参戦を絶やさないこと、です。そのおかげでヴァイスシュヴァルツは新規参加者が絶えません。また現状昔のカードプールでも、自分がその作品が好きなら問題なく戦える「ネオスタンダード(作品単デッキのみ使用できるフォーマット)」を多くのイベントで採用しており「カジュアルに遊べるカードゲーム」という「正常ピラミッド型」を維持する目的で立ち上げられ、その実叶ってかたった1年で急速に成長しました。正直、これも正常なピラミッド型を保つ強引な手法で、なかなかマネできないものだと思います。

■初心者に優しくないゲームは専門店もお勧めできない。
セールスポイントのない商品を売るのは難しい、ただそれだけの話です。スターターという名のパーツ取り(コアユーザーが、そのセットに入っている一部優秀なカードのみを目的に買う)な商品は、もはや「スターター」ではないのです。しかし、「逆ピラミッド型」のゲームは、一番広い層に買ってもらえないと困るので、建前だけスターターなパーツ取りの箱をリリースする傾向があります。もちろん優秀なパーツ取り、であればそれはそれで勧められるポイントではあるのですが・・・。
最近は構築済みデッキだからとルールブックが入っていないゲームがあったりします。メーカーに聞いたところによると「既にやっている人向けだから」ということらしいのですが、そもそもそのゲーム、だいぶスターターが出てないんですが。その回答が「オフィシャルページにルールが・・・」・・・何を言っているのでしょうか。ただでさえルールを覚えるのが難所なカードゲームなのにわざわざインターネットでルールを調べろとは酷すぎる、そんなこともありました。
商品の特性上、初心者にとても優しい仕様のレンジャーズストライクも伸び悩んでいるので、ただ初心者に優しければいいというわけでもなさそうなのですが、それでも全てのカードゲームは初心者に優しいべきです。ポケモンカードゲームやマジック:ザ・ギャザリングは無料のルール冊子を定期的に配布しています。必ず箱で買うとルールシート・プレイシートが入っているカードゲームもあります。色々なカードゲーム商材を見てきたからこそ、勧めるに足るゲームかどうかはすぐにわかります。また将来「逆ピラミッド」になるかどうかもすぐにわかります。ただ良し悪しを専門店は選べないジレンマもあります。

■地域的な「正常なピラミッド」は作れる。
メーカーのフットワークに限界を感じるなら、専門店もユーザーも動くことが出来ます。
本来そんなことする必要もないのだけれど、カードゲームが好きなら動きたい!って思いにかられるのは決して悪いことじゃないのです。そういうユーザーの熱意がメーカーを変えた・動かした例もあります。
では地域的に自分の好きなカードゲームタイトルを「正常なピラミッド型」に変える、保つにはどうしたらいいのでしょうか。
それには今自分の好きなカードゲームを初心者が始めるにはどのような障害があるかを考える必要があります。(その障害がメーカー的なものの場合、メーカーを動かすに足る活動を起こさねばなりません)
1つだけ言えることは「地域的な正常なピラミッド」はきちんと作れるということです。
1ヶ月で1人、半年で2人でも新しい顔ぶれが増えたなら、それはまだポテンシャルの高いカードゲームといえます。

■メーカーは商品名をもっと見せるべき!
広告費が・・・、プロモーション費用が・・・、などメーカーにも様々な事情がありますが、それでも絶やしてはならないのは「商品名」を忘れさせないことです。いまだ売っているにも関わらず、たまに名前を聞くと「あ、それまだあったんだ」と言われるカードゲームは名前の露出が足りないのです。ユーザー数が少なくても、名前だけ色々なところで目にすれば「流行っているという錯覚」を起こすことができ、はじめるきっかけを後押しすることができます。正直公式ページだけの更新は露出に含まれません。そもそも知っている人しか見ないのですから。
専門店もその名前の露出に協力することができます。
名前を常に出し続けることで衰退速度を格段に下げることができ、逆転の一手の有効性をあげることができます。カードゲームにはイメージ戦略というのが大事ということが今ひとつ理解されていないように思えます。


さて、長くなりましたがこういった内容は普段、同業他店さんやメーカーの担当の方々とお話する内容の一部なので、カードゲームユーザーの方にはわかりにくい内容だったかもしれません。が、カードゲーム界隈は優秀な人材を欲しています。カードゲーム界隈に興味のある方はぜひ動いてほしいなと。ちょっと書いていたらタイトルと若干ズレた気がするので、またこの手の話でユーザーサイドの話でも書ければと思います。