投稿日:2009年9月28日

担当:web店長

MTG2010+ゼンディカー、ここが始めるタイミング!!

こんちちは!
カード・ブランチweb店、店長のルコです。
カードゲームを勧めることと教えることには定評のあるweb店長です。

さてこれから始めるカードゲーム!おススメNo.1!
現在唯一ともとれるカードゲーム・ザ・カードゲーム。
硬派なTCGの筆頭、米国製「マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)」。

練り込まれた中世ファンタジーの世界観。
プレインズウォーカーという名の魔法使いとしての知的バトル。
そして世界各地でプロツアーの開催される、文化にもっとも近いカードゲーム。

国産の「萌え」文化に辟易しているカードゲーマーは、
今この時点を持ってMTGを手にとって見てはどうだろう。

■マジック:ザ・ギャザリングについて知っておこう。

版落ちするカードゲームである。
どういうことかというと、約1年半スパンで特定のセット(カード群)が使用できなくなるゲームである。

え?そんな昔の資産が使えなくなるゲームなんて最悪?

ちょっと待ってくれ。誤解がある。訂正させてくれ。

MTGにはスタンダード・エクステンデット・ヴィンテージという試合形式がある。

スタンダードは、もっとも新しいセット群で遊ぼう、というもの。
エクステンデッド・ヴィンテージは、もっと昔のカード群も含めて遊ぼう、というもの。

スタンダードは、
ゲーム環境の変化が激しく刺激的な形式であり、これから始める人にも優しい方法なんだ。

エクステンデットなどは、買ったカードを末永く遊べる「普通」の形式だ。

つまり刺激的なスタンダードだけを見ると「版落ち」があるように見えるが、
それは形式の目的から言ったらカードゲームを始めることを阻害する要因にはならないだろう?

それでもスタンダード以外はMTGじゃないというのであれば、こういう考え方をしてみてくれ。
そもそも1年以上も前に出たカード群が頻繁に使用されるカードゲームなんてない。
そもそもそんなゲームがあったら「環境が変わっていない」と言える。

TCGは環境の変化がなければ刺激的ではない。
それがないゲームは長く続かないだろう。
だから新セットが環境を揺るがす。

MTGの版落ちは、なんら始めることを躊躇する理由にはならないんだ。
それにMTGは優良カードが突然帰ってくることがよくある。いわゆる再録だ。
スタンダードだけ追いかけたとしても、そのカードはまたスタンダードに帰ってくる可能性がある。
それをMTGはその長い歴史で見せてくれているんだ。

■MTGは難しい?

MTGを難しく感じるかどうかは、そのとき出ているMTGのセットに依存する。
実際ルールは既存のカードゲームを遊べるのなら全くもって難しくはない。
これから始める場合も先入観なしに覚えれるのは実は楽なのかもしれない。

先に言っておく。
ルールブックを読んで覚えようと思ったら、どんなカードゲームでも難しく感じる。
習うより慣れろ、人に教わる法が1000倍楽!!
(カード・ブランチならティーチングはお手の物!)

実のところカードゲームというものは「多色カード」は禁断の果実なのだ。
「多色カード」を上手くコントロールできないデザイナーは、果実の誘惑に負けゲームを衰退させてしまう。

つまりどんなカードゲームでも「多色カード」が存在する場合、それは始める次期としては、
ハードルが高いんだ。

「多色」はそれだけで刺激的な環境をもたらすが、それに頼っていくと視覚的に感覚的にゲームを捉えることができなくなり、
結果的に「新規参入者」を減らしてしまう。

逆転しきれなかった「デュエルマスターズ極神編」や「ディメンション・ゼロ・サードセンチュリー」
なんかは、多色という禁断の果実に頼った結果だろう。

MTGは?
実は「アラーラの再誕」という発売中の最新セットはすべて多色。
ダメじゃないかーーーーー!!

この試みはデザイナーたちのエゴでありエンターテイメントを考えた結果なので、
玄人には面白おかしいセットである。

ということは始めるに適した時期とは言えなかった。

が、その後出た基本セット「MTG2010」、次なる「ゼンディカー」は、
単色カードが中心の普通のセット。
視覚的にわかりやすく、デッキも組みやすく、なにより強いカードが数多く揃っている。
また「ローウィン」というシリーズより原点回帰を始めたMTG世界が、
「エルフ」「ゴブリン」「ヴァンパア」「天使」「ドラゴン」などファンタジー鉄板の種族たちが、
強力な効果を持って揃い踏み。そうさMTGはもともとTRPGの派生で生まれたのだ。
ロールプレイの楽しみなくしてMTGにあらず。
そんなことを思い出させてくれるセットなのだ。

世界観が魅力的、単色セットでなおかつ強力、アラーラ?そんなの知らないなぁでも十分勝てる。
この状況で始めるタイミングと言わずしてなんという。

イラストも昔に比べたら随分日本人好みになったんだ。
戦う旅の仲間「プレインズウォーカー」のイラストを見てくれ。
超カッコイイぞ。彼らといっしょに多次元宇宙を旅できたら・・・。

さてこれは下世話な話だが、カードゲーム業界で働こうと思ったら
「MTGのプロプレイヤー」になることも1つの選択肢なんだ。

MTGのプロは賞金以外にも「職」に繋がりやすいのだ。
この業界のMTGプロプレイヤーの多さといったらなんと世界の狭いことか!
でもそういうことが可能だからこそMTGのプロは本当にプロなのだ。
やり込む先にそんな目的があってもいいと思う。

国産TCGは、萌え文化に寄っている。
それはカードゲーム産業からしたら「当たり前」の流れである。
それは否定しちゃいけない。
でもそうじゃないんだ!俺はそういうゲームがやりたいんじゃないんだ!って思ったんなら、
現時点ではこれしかない。
遊戯王?デュエルマスターズ?バトルスピリッツ?
今MTGに興味を持ったなら、そう思ったあなたが求めているのはそういうゲームじゃないだろう。

本気でMTGは今が始めるとき。これは間違いない。

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